お葬式の準備で『菩提寺への連絡』と言われたけれど、そもそも菩提寺って何だろう?
そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
菩提寺は、ご葬儀やその後の供養において非常に大切な役割を担います。ここでは、言葉の意味から、万が一の際の連絡までわかりやすく解説します。 
※あくまで一般的な解釈になります。


菩提寺とはお墓があり、檀家となっているお寺のこと

菩提寺(ぼだいじ)とは、(先祖代々の)お墓があり、葬儀や法要などの仏事全般をお願いするお寺のことです。

菩提寺に対しそのお墓を守っている人や一家を檀家(だんか)といいます。

そこには次のような関係性があります。

・菩提寺は檀家(お墓のある一家)に対し仏事法要を行い供養を勤める

・檀家(お墓を守っている人・家)は菩提寺を支える立場となる

つまり「うちの菩提寺は〇〇寺です」「うちは〇〇寺の檀家です」というのは、同じ関係性を表しています。 

葬儀における菩提寺の役割

ご葬儀において、菩提寺は主に以下の役割を担います。
※宗派により内容が異なります。

  • 読経と引導: お通夜や告別式で、故人様が仏様の弟子として旅立てるようお経をあげます。
  • 戒名(法名)の授与: 故人様に戒名(法名)を授けます。基本的には、納骨するお墓がある菩提寺からいただくのが通例です。
  • 法要や納骨: ご葬儀後の法要(四十九日、一周忌など)や納骨の際の御経なども菩提寺が執り行います。 

葬儀のお願いと連絡方法

菩提寺があるご家庭でご家族が亡くなられた場合、菩提寺のご住職に葬儀のお願いをする必要があります。

  • タイミング: 葬儀の日程などは火葬場や式場の空き状況も関係するため、病院へのお迎えや御安置が終わったあと、依頼する葬儀社と相談してから電話で連絡することが多いでしょう。
  • 伝える内容: どなたが亡くなったか、安置場所、そして「お葬式のお願い」を伝えます。
  • 注意点: 菩提寺があるのに連絡せずに葬儀や火葬を済ませてしまうと、供養の役割を担っている菩提寺としては気持ちの良いものではありません。「納骨を断られる」ようなことにならないよう、コミュニケーションを大事にすることが最善です。

菩提寺?菩提寺じゃない?

稀に「お墓はあるが、菩提寺なのかどうかわからない」という方がいらっしゃます。

そのような場合、御親戚などに菩提寺かどうかを聞いてみるか、素直に思いあたるお寺に聞いていただくことになります。

ほとんどの場合、ご家族の間で「うちは●●寺が菩提寺」ということを認識されているのですが、コミュニケーションが不足していると、いざお葬式となった場合に喪主を勤める息子様や娘様が把握されておらずに、菩提寺として頼むべきなのかを判断できない状況になります。

「●●寺が菩提寺なのは当たり前。わざわざ説明しなくてもわかるはず。」と思われる気持ちも分かりますが、法要やお彼岸などのタイミングで少なくとも後の継承者の方には伝えておくべきでしょう。

菩提寺がないとき

昨今では「特定のお付き合いがあるお寺がない」という方も増えています。

お墓はあるが宗教宗派を問わない民間霊園だったり、そもそもお墓がまだないというお宅です。

そのようなご家庭が仏式の葬儀をご希望の場合、弊社で葬儀を勤める僧侶をお手配することが可能です。

あくまで葬儀のみの御付き合いであり、手配したお寺の檀家になる必要はありませんので、安心してご相談ください。